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いびきの原因「肥満」を解消!食事と運動でぐっすり眠るための体質改善メソッド

「そのいびき、太ったせいかも…」そう感じてはいませんか?
成人になってから大きくなったいびきの最大の原因は、多くの場合「肥満」です。

食事と運動で体質を改善することは、非常に効果的ないびき対策の一つ。しかし、肥満以外にもいびきの根本的な原因は様々で、それらを理解することも大切です。

この記事では、まず自分でできる最も確実な方法として、食事と運動で肥満を解消し、いびきを改善していくための具体的なメソッドを徹底解説します!

目次

眠りの質を変える「食事」の新常識

快眠をサポートする魔法の栄養素たち

まずは、積極的に摂りたい栄養素を知っておきましょう。

トリプトファン: 日中に幸福ホルモン「セロトニン」となり、夜になると睡眠ホルモン「メラトニン」に変化する超重要アミノ酸。牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品、豆腐、納豆などの大豆製品、卵、バナナ、ナッツ類に豊富です。ポイントは朝食で摂ること!

グリシン: 体の深部体温をスムーズに下げ、自然な眠りを誘う効果があるアミノ酸。エビ、ホタテ、カニ、イカなどの魚介類に多く含まれます。夕食にこれらを取り入れるのがおすすめです。

GABA(ギャバ): 興奮を鎮め、心身をリラックスさせる働きがあります。ストレスで寝付けない夜に。トマト、ナス、かぼちゃ、発芽玄米などに含まれています。

マグネシウム: 筋肉の緊張をほぐし、神経の興奮を抑えるミネラル。ほうれん草、アーモンド、アボカド、海藻類に豊富です。

【要注意】睡眠の質を下げ、肥満を招くNGな食事

寝る前のカフェイン:言わずもがなですが、カフェインの覚醒効果は3〜5時間続きます。コーヒーや緑茶、エナジードリンクは、夕方以降は控えましょう。

寝る前のアルコール:寝酒は寝つきを良くするように感じますが、実は大きな間違い。アルコールが分解される過程で発生するアセトアルデヒドが交感神経を刺激し、眠りを浅くします。また、喉の筋肉を弛緩させるため、いびきを悪化させる最大の原因の一つです。

寝る前のドカ食い:寝ている間も胃腸が働き続けることになり、深い睡眠を妨げます。夕食は就寝の3時間前までに済ませるのが鉄則です。

香辛料の多い食事:唐辛子などに含まれるカプサイシンは、深部体温を上げ、覚醒作用があるため、寝つきを悪くする可能性があります。

いびき対策の最重要課題は「体重管理」にあり!

様々な原因があるいびきですが、成人以降にひどくなった場合、その最大の原因は「肥満」です。

体重が増えると、体だけでなく首回りや舌、喉の内部にも脂肪がつきます。すると、空気の通り道である「上気道」が物理的に狭くなり、寝ている間に喉が塞がりやすくなるのです。これが、いびきの直接的なメカニズムです。

つまり、適正体重まで減量することが、最も効果的で根本的ないびき治療と言えます。バランスの良い食事を腹八分目に抑え、これから紹介する運動を習慣にすることが、いびき解消への王道なのです。

いびきを軽減する「舌と喉のエクササイズ」

あまり知られていませんが、いびきは喉や舌の筋肉の衰えも大きな原因です。これらの筋肉を鍛えることで、気道の閉塞を防ぎ、いびきを軽減する効果が期待できます。これは口腔咽頭筋機能療法(OMT)とも呼ばれるアプローチです。毎日数分でできるので、ぜひ習慣にしてみてください。

舌のスライド運動 舌の先を、上の前歯の裏側にぴったりつけます。そこから「あっ」という音を出すように、ゆっくりと舌を喉の奥に向かってスライドさせます。これを10回繰り返します。

舌の天井押し付け 舌全体を、上あご(口蓋)にぴったりと吸い付けるように押し上げ、10秒間キープします。これを5回繰り返します。

「あいうえお」発声練習 口を大きく、はっきりと動かしながら「あー、いー、うー、えー、おー」と一音ずつ5秒かけて発声します。口周りと喉の筋肉を総合的に鍛えることができます。

風船膨らまし 風船を膨らませる動作は、喉の奥の軟口蓋や咽頭壁の筋肉を鍛えるのに非常に効果的です。1日に5回程度、息が続く限り風船を膨らませてみましょう。

これらのエクササイズは、即効性はありませんが、2〜3ヶ月続けることで、いびきの音量や頻度に変化が見られることがあります。

最高の眠りを誘う「運動」の習慣

運動するなら「夕方〜寝る3時間前」がゴールデンタイム

30分程度のウォーキングやジョギング、水泳といった有酸素運動がおすすめです。
これらの運動は、睡眠の質を高めるだけでなく、いびきの原因である脂肪を燃焼させる最も直接的な方法です。

運動によって一時的に上昇した深部体温が、夜にかけてゆっくりと下がっていく過程で、体は自然と休息モードに入り、強い眠気が訪れます。 逆に、寝る直前の激しい運動はNG。交感神経が活発になり、脳が興奮状態になってしまうので避けましょう。

寝る前30分は「リラックスストレッチ」の時間

一日の体の緊張をほぐし、副交感神経を優位にするためのストレッチは、快眠のための最高の入眠儀式です。

【おすすめ快眠ストレッチ】

1.猫の伸びのポーズ:四つん這いになり、息を吐きながら背中を丸め、吸いながら背中を反らせる。背骨周りの緊張をほぐします。

2.合せきのポーズ:あぐらをかくように座り、足の裏同士を合わせる。両手でつま先を持ち、息を吐きながらゆっくりと上半身を前に倒す。股関節周りをリラックスさせます。

3.ガス抜きのポーズ:仰向けになり、両膝を抱えて胸に引き寄せる。腰回りの緊張が和らぎます。

【お悩み解決Q&A】食事と運動のよくあるギモン

Q1. 寝る前にお腹が空いて眠れません。何か食べてもいい?

A. 空腹感が強すぎると、それはそれで寝つきの妨げになりますよね。そんな時は、消化が良く、睡眠をサポートするものを少量だけ摂るのがおすすめです。

ホットミルク:トリプトファンが豊富で、体を温める効果も。
バナナ半分:トリプトファンとマグネシウムを同時に摂取できます。
少量のナッツ類:トリプトファンを含み、食感も楽しめます。 逆に、スナック菓子やカップラーメン、アイスクリームなどは血糖値を急上昇させ、睡眠の質を下げ、肥満にも繋がるので絶対にNGです。にNGです。

Q2. 運動したくても、疲れていてやる気が出ません…

A. 「疲れているから運動できない」→「運動しないから体力が落ちて、さらに疲れやすくなる」という悪循環ですね。まずは、「運動する」というハードルを極限まで下げることから始めましょう。

目標は「1日10分の散歩」から:仕事帰りに一駅手前で降りて歩くだけでも立派な運動です。
「ながら運動」を取り入れる:歯を磨きながらスクワットをする、テレビを見ながらストレッチをするなど、日常生活の中に組み込んでしまいましょう。 運動は、続ければ必ず体力がつき、結果的に日中の疲れにくさに繋がります。最初の1週間だけ、と決めて始めてみてはいかがでしょうか。

まとめ:肥満解消は、いびき治療の最強の第一歩

健康的な食事と運動は、質の高い睡眠といびきの改善に不可欠な土台です。特に、いびきの大きな原因である肥満を解消することは、何よりも優先すべき根本的な治療と言えます。

しかし、「頑張って痩せたのにいびきが治らない」「そもそも標準体重だ」という方は、骨格や鼻の疾患など、自分ではどうにもできない原因が潜んでいる可能性があります。その場合は、次のステップとして、より専門的な治療法を検討することが賢明な判断と言えるでしょう。

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